2019年
SPACE LABO/クリエイトプラン採択/アーツセンターあきた主宰
【映像】HDビデオ 4映像 38分03秒
    〈小林真のなくなったもの〉
    〈桑高悦子のなくなったもの〉
    〈神田忠夫のなくなったもの〉
    〈大石美和子のなくなったもの〉
 経緯
 最期の時間を送り出す「看取り」という行為に憧れ、小さい実践をしたいと考えた。
看取りとは亡くなる本人の意思を尊重し悔いなく、送り出すこと。また、残された者が後悔なくこれからを生きて行けるように、送り出すための行為だ。
 個々に送り出せなかった「なくなった」もの(人に限定せず)を対話の中から汲み取り、実際にそれがあった場所、あるかもしれない場所に向かい、紙飛行機を飛ばした。この後悔を言葉に出し、行動する一連のプロセスが看取りに繋がると考えこの活動を実施。
 紙飛行機を飛ばす行為は、想いを折り込み風に届けてもらうという意味をもつ。秋田市は日本海の風が強く吹く土地で、風は確かにあるけど目には見えない存在だ。ないものを想う気持ちも見えないが存在する。この2つが重なりプロセスに組み込んだ。

プロジェクト概要
 目にみえているものが「なくなる」と人は様々な悲しみに襲われる。しかし、「人」「物」「場所」を想い考え行動したという事実から、目には見えないけれどあるものになるのではないかと考えた。人口減少、空き家など秋田に暮らしていく中で「なくなる」ものを感じる。地元の方は「なくなった」ものに対して何を思うのか、一緒に想い、考え、行動することにより、目には見えないけれどあるものを探してみたい。公開に向けて、住民へのインタビューにより収集したメッセージを紙飛行機に託し届けてもらう。また、一緒に探しにいく過程を記録撮影にする。

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