2019年
【映像】VCHDビデオ 2分12秒

 お墓は生きている人間にとって重荷になっているのではないかという疑問から出発した。

 2019年の1月〜4月の間に古墳散策が趣味になっていた。古墳時代の権力者の墓は本来の意味をなくし、古墳は整理生整頓された桜並木が並び、公園の一部になり、戦争の場に使われた。または災害により古墳の一部が崩れ下の家は流されていた。1つの古墳でこんなにも様々なことが起り、本来の意味が消え、本人の意思とは関係なく人が集まり、今生きている人たちに影響を与えるお墓のかたちに憧れた。
 憧れたのと同時に私の家の墓を思い返した際、とても厄介なものに感じた。嫁いだ先の家の墓に入ること、維持費、土地に縛られることが多いように感じた。いずれこの体が無くなった先のことを考えようと思い、リサーチを始めた。
 自分の最期のとき、親愛なる人たちに看取られ、屈葬され、お墓は近くで人が集まるようなピクニックができる場所に建てて欲しいと思い、遺書のような映像を制作した。

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